暴力団員の不当行為を規制する暴力団対策法、各都道府県の暴力団排除条例などが生まれて取り締まりが厳しくなってきてどの暴力団も苦しくなっている。上は潤い、下は苦しむ傾向にある。また、利権問題には山口組のお膝元、散々、山口組の名前を使ってきたフロント企業まで【暴力団離れ】が目立ち、いわゆるスポンサー離れも深刻化している。これから先、暴力団の資金源はどうなっていくのだろうか?
目次
若い者が入って来ないヤクザ社会
昔はほっておいてもヤクザ志願者がいた、しかし現在は当局の締め付けがテキメンに出て
「車買えない、家に住めない、銀行通帳を作れない、保険に入れない」となればなる者も少ない。だれしも躊躇う(ためらう)だろう。
一度、警察のGマーク(暴力団員を指す)に登録されれば、もはや人間扱いはされない。
そんなデメリットばかりのヤクザ渡世に誘う方も先ずいないだろう。
それで最近、主流となっているのが組には入らず、組行事等にも参加せずに地下で暴力団活動をするいわゆる「裏盃」を交わした「裏組員」と言うものだ。
裏組員であれば、警察のGマークがつく事無く行動できる。
半グレ集団との提携
神戸山口組、任侠山口組分裂時には半グレ集団の取り込み合戦が行われていたようだった。
自分の所にも関係者から「●●の愚連隊、知っているのと違う?呼び出す事が出来る?」
等、関係者複数から電話が掛かってきた。当局からがんじがらめにされている暴力団は反グレ集団を取り込む事によってシノギを委託する方式をとりたかったのだろう。
今では、どこの半グレがどこの組系統と落ち着いているようだが、半グレ集団の中には50歳代のメンバーもいると聞く。
コンプライアンスで企業側から暴力団にさようなら
その企業が大きくなるまではバックで山口組がいるような素振りで息巻いていたフロント企業までが表立っては暴力団と接触しないようになってしまったと聞く。
かつては忘年会などにはフロント企業含め、そこの組織の名を借りて「自分のバックにはここの組織がいる」との恩恵を受けようと半グレ社長(建設業が多い)の様な者が忘年会に参加していたが最近では、忘年会が行われるがそこには堅気の者はいないと聞く。
企業側も馬鹿ではない、ハイエナの様にこの抗争の行方を高見で見物しているのだ。
前にも記事にしたが関西は独特の風習があり大きな案件(空港、レジャー施設)の案件には必ず山口組が裏で介入しているのだ。
企業側は「長い物に巻かれる」傾向が非常に強いため山口組内の勢力に応じて移動する。
もはや、自分に言わせたらこういった企業のやり方を一番タチが悪く思う。
筆者後記
当然、関西は山口組が殆どであるからそういう案件の介入の際には必ず、山口組系同士バッティングする。
自分も昔、神戸市内の大きな案件についてバッティングして話し合いをしたことがある。
こちらは依頼された会社の人間と自分2人で行ったが相手は組長代行はじめ殆ど現役の者を連れてきて向こうのフロント企業は
「なんや、おたく●●会に喧嘩売ってまんの?」
と、言われて
「喧嘩売っているのはどっちや、現役の者沢山引き連れて、何や」
と、揉めた事があるが、今ではそのフロント企業の「●●会に喧嘩売ってまんの?」
と、堅気の身分で言った奴は今、山口組とは裏の裏で付き合いがあるだろうがネットで会社のホームページを見ると「全く、暴力団と関わりありません!」みたいな雰囲気でホームページに載っていた。
なにかあの頃の形相とホームページ上の顔を見比べると世も末に感じる。