山口組抗争も2015年に分裂して8年を迎えようとしている。移籍、引退、破門、絶縁等で各組の情勢が大きく変わった。
ヤクザ組織に暴排条例がまともに効いている。一部の組員以外、目も当てられない生活をしている。
「羽振りのいいヤクザ」はもう過去の話かもしれない。
今回、私の現役時代の元親分が公安委員会にヤクザ社会から足を洗い「一般市民」の認定をうけたので時系列で紹介いたします。
目次
ヤクザ社会から処分されても公安委員会は簡単にカタギと認めない
ヤクザ社会から「破門」「絶縁」「除籍」「引退」等の処分を受けても公安委員会は認めない。
基本、最寄りの警察署暴力対策課等に「堅気になった」申し出をする必要がある。
つまり警察が認定しないといくら組に出入りしてなくても「暴力団員、関係者」と扱いなのである
所轄の警察署で「そうですか、了解」と、簡単に認められるわけ訳ではなく一旦、警察署の方で稟議するようです。
その期間が結構かかる。自分の元親分の例から言うと半年くらいは覚悟していた方がいい。
破門状・絶縁状等ハガキ(状)があれば早く公安委員会から認められる
一般的に、ヤクザ社会から処分を受けると「破門」「絶縁」なり処分を受け全国の他団体にハガキを送付される。そのハガキを警察署に提出すれば案外スムーズに認められるらしい。
聞くところによると所轄の警察署で申し出の際 担当刑事から「破門(絶縁)状はあるのか?」と聞かれるらしい。某山口組幹部の場合 破門状を持参していき1か月かからなかったと聞く
なので、状(ハガキ)がある場合は持って行った方が良い。
ハガキが無い場合は警察は偽装工作ではないのかと疑われる場合もある。
では実際、自分の元親分が公安委員会に認められるまでの経緯をお話しします。
今年3月に警察に届け出
2022年3月中旬、私の現役時代の元親分(某山口組幹部)は完全にヤクザ社会から足を洗いたいと弁護士に相談したところ「公安委員会に認定をもらわなければいけない」と教わり翌日、最寄りの所轄の警察署(暴力団対策課)に行く事になりました。
警察署に行き公安委員会の認定をもらいたい趣旨を伝えると
担当刑事から破門状(絶縁状)等ハガキがあるか?組の方から処分等受けているか等聞かれたそうです。
警察立合いで組長に組を辞めると改めて電話できるか?
それに対して処分は受けていない組の執行部に辞めると口頭で伝えたの旨話すと担当刑事は
「警察立合いの元で組長に組を辞めると改めて電話できるか?」
と聞かれそれに
「構わない」と答えてこの日はこれで帰りました。
それからヤキモキする事 約半月後 所轄の警察より電話があり警察署に来て立ち合いの元電話してくれとの事で警察に赴き組長に電話するが電話に出ないのでその組の本部長に電話し辞める趣旨を改めて伝えWEB上の名簿からも名前を削除するように伝えた。
この日はこれで帰されました。
なかなか認めてくれない
次 警察に呼ばれたのは2か月後の6月でした。
警察署に呼ばれ世間話を交えながら刑事が「上がなかなか認めないからもう少し待ってほしい」と言われてそれだけで帰ったそうです。
ようやく認定
認定の電話が次あったのは10月14日に警察署に呼ばれようやく公安委員会から認定を受け晴れて社会人となりました。
その期間申し出をして約半年、普通だったらその期間正業に就けないですね。
まとめ
今回、状も無く半年と言う期間が掛かりました。しかしこれは兵庫県警の場合で全都道府県がこのような事はないと思いますが破門状、絶縁状が無い場合とにかく「時間がかかる」と言う事は覚悟していた方が良いと思います。