六代目山口組高山清司若頭が無事出所し捜査関係者の調べで高山清司若頭は「山口組をひとつにする」と言っていた事が明らかになった。六代目山口組にとって目の前にある課題は
神戸山口組、任侠山口組に対するケジメである。それが六代目山口組、神戸山口組、任侠山口組にしても組員全員が士気は本当の所どうなのであろうか
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もうヤクザの代紋は使えない実状
自分も現役時代にそういう風に教え込まれたが過去、山口組の代紋でしのげ(金儲け)をしろと言うのが当たり前であったが今では、暴排条例、企業のコンプライアンス重視でなかなか介入できないのが実状だ。
一般企業が抱える案件、例えば2025年に行われる大阪万博に備えて近隣住民の地元調整、
地元暴力団、同和への対応はどうだろうか?なかなか企業、素人では無理である。自分も関東にいて実感したが特に開発関連は関西地方はそういった地元調整等暴力団介入の根強いしきたりがある。
頼む企業側も暴力団情勢の動向をじっと見ているだろう。その時々の有名団体、有名幹部に依頼するだろう。山口組でも名の知れない組にはそういった案件の話も来ないし実際まとめる事が出来ない。
一般人は単に一組織の山口組で思うが、山口組と言え多数の傘下組織がある。一般企業と同じで多数の組、派閥などがある。同じ山口組傘下系列組織、若しくはその組織のフロント企業と必ずバッティングするものだ。そういう中で押さ込み出来るのは有名組織、有力団体、フロント企業においてはバックにそれなりの有力組織がついていないと介入できない。
山口組分裂前にしても必ず山口組傘下同士バッティングしたものの、この度、山口組が分裂しても対立状態にあるから元六代目山口組同士、面識や交遊が以前にあったとしても絶対に引くに引けない敵対関係があるからまとまる話もまとまらない。
出典 https://www.expo2025.or.jp/
対立関係であっても連絡は取っている組員いる、分裂しても組に対する不満は絶えない。
警察、マスコミ、世論がいくら対立関係、抗争状態にあると騒ぎ立てても分裂した山口組の中、ヤクザ社会のしきたりである兄弟関係も分断されたかと思うが、自分が知っている組関係者の中には三つ巴の山口組同士間であっても元同じ組員であるから連絡をとっている場合が多くそこで各組の情報交換していると聞く。
ある山口組2次団体幹部からこう聞いた。
「俺は、役付けされているけどスパイやと思われている。もうこれ以上、上(昇格)に上がる事もないわ!いっそうの事、一本独立組織になりたいわ、関西に頻繁に行くが交通費も馬鹿にならん!疲れた」
また違う関係者からは
「懲役で知り合ったモンばっかりで周りを固めている。そういう事は刑務所の中だけでして欲しい。組の人事まで刑務所ごっこはやめて欲しい」
「あいつは俺を使い難いと思う、以前までは向こうから頭下げてきてたんや、そやから俺を訳のわからない役職につけたんや、もうええ、こっちからもう連絡も寄合(定例会等)行くかい」
等、聞いた事を言えばキリが無いが組織に対する不満が多かった。
そういう中で快く組に忠誠を尽くせるであろうか、ヤクザ社会は上下関係が絶対の世界である。人間、愚痴は絶えないが、山口組分裂後になって更に不満の声を自分は耳にした。
不満がありながら組織に忠誠が尽くせるだろうか、根本的な問題はシノギの苦しさにあると思う。
「抗争で懲役にいくのはええ」後々そこに組があるのか
暴力団に対する法律、条令も厳しくなっているが刑事罰いわゆる懲役刑の長さはもう半端なものではない。
自分も暴力団に所属していた時に所属していた組より
「早く(若くして)組の為に懲役に行き早く帰ってきて幹部になれ」
と、言われた事がある。
その頃は未だ暴対法も施行されて間もない平成初期の時代、抗争でガラス割り(敵対関係にある組関係者の所有する建物を拳銃で発砲する事)を組から命じられた事があった。
そのヒットマンで選抜されたが自分が事件を起こす前に先陣を切った組員数名の発砲事件で組同士が和解し手打ちとなったから自分は行く事はなかったが先陣でいった組員の判決の場合で判決が大体懲役5年位であった。
現在はどうだろうガラス割りでも軽く懲役10年はくだらない。
ましては抗争事件で殺人罪、殺人未遂となれば今では無期懲役、死者が複数、若しくは一般人も巻き込んでしまえば極刑もありうるだろう。
過去、無期懲役といえども20数年で釈放されていたが、今では裁判官も懲役20年以上の刑罰に処する場合もあり。現在、暴力団でなくても無期懲役で服役しても30年経っても釈放されていないと聞く。
この度の高山若頭の恐喝罪での約5年の刑期の間でもこれだけ山口組が内紛を起こし分裂をして大きく情勢は変わっている。昔は5年も経てばヤクザの情勢も変わると言われたが今では3年、いや1年でも大きく変わるだろう。
ましては抗争で懲役に行った組員に対しての家族などの金銭的援助も警察によっておもてだっては禁止されている。
ヒットマンとして行く組員の前に人間である。組の為に刑務所に行ったのはいいが出所後、組も無くなって途方に暮れる者もいるのが現実だ。
また、ヒットマンが獄中死を覚悟して高齢のヒットマンが現れる時代になってきている。
組員にも私生活、家族もいる。服役期間の援助、出所後の待遇を約束される事で初めて組に忠誠が尽くせると思う。
現状では山口組抗争状態の中、いつ組がなくなってもおかしくない状態である。有力組織にいれば問題もないがそれ以外の組員はその時点で躊躇(ちゅうちょ)していると思う。
今の生活が一杯で抗争どころではないいう組員が多い。
暴排条例の取締りでもはや表立って暴力団のシノギが激減しているのも事実だ。
知人関係者は某山口組幹部で組もあるが会費、諸々の付き合い、生活費で数千万の借金を抱えている。まだ、それは良い方で借金も出来なく生活が困窮している組員も多いと聞く。
そういった組員はもはや、組の会費もままならない。生活が成り立たないのだ。抗争は起こっている事はわかっているがもはや飯が食えないから動きようが無い組員が多いとも聞く。
抗争とはわかっているが現実の生活が大変で静観するしかない。
この度の抗争は一部の人間が起こした問題で自分には直接関係が無い抗争に対して士気の無い組員が多いと聞いた。
資金力、構成人員がそれなりに大きい組織はその組織力ブランドでシノギが出来るだろう。組織がしっかりしている組からこそヒットマン精鋭部隊が出来るのではないかと思う。
自分も現役時代、複数人で海外の射撃場で射撃訓練を行った経験がある。
今、三つ巴で分裂している山口組の有力組織は何らかしらの訓練をしているだろうと思う。
筆者後記
高山若頭の不在中に起きた今回の分裂は高山若頭のみぞ知る「山口組をひとつにする」と言った事に対する今後の高山若頭の心中は伺い知る事は出来ない。
また、このような抗争状態の中で各組織に不満を抱く組員もいる事も事実である。
そのような組員からは抗争に対する士気が下がっているのも事実だ。
組織の末端組員までの士気を高め底上げする事によってこの抗争に白黒がつくだろう。
くれぐれも死者、ひいては一般市民が巻き添えにならぬ様、事態の早期終結を願う。
最後までお読みくださり有難う御座いました。
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