お金を掴んでも計画性が無ければ必ず破綻する。自分はある2人の極道がバブル期大金を掴みながらも数万円にも困る様な事になり自分に金の無心までしてきた。この破綻した2人の共通点を考えてみた。
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2人の極道が掴んだ金額は
2人共、他人同士だが2名とも不動産仲介料でお金を手に入れた。
手に入れた金額は1人目のAは約20憶円
もう1人のBは16憶円手に入れた。
いずれも平成時代まだ暴力団対策法も現在よりは全然違うもので色んな社会に暴力団が介入できる時期だった。
20憶を約10年で使い切ったAの場合
20憶を手に入れたAはある大物組長のボディガードで体を拘束されていた。
今では考えられないが組から月200万円の手当と言うか給料をもらっていたのにも関わらず。20憶を手にした途端「こんな体を拘束される仕事していても仕方ない」と、愚痴をこぼしたことからそれが組長の耳に入った事で組長が憤慨し月200万円のボディガードを解雇される事になった。
ボディガードと言えイザと言う時は弾除けにならなければいけないがヤクザのシノギとしてこんな固い収入が約束されたものはない。その組長のボディガードになるには一定の条件があるが山口組員が誰もが憧れる役職だ。
ボディガードを外されてAは当時五代目山口組の3次団体に移籍、その後、賃貸マンションから神戸市内に2億円のマンションを購入、イタリア製の高級外車(約4000万)、ベンツ(約1700万)を購入し地元に組事務所を建て大阪市内に闇カジノ店2件を経営して荒稼ぎしていた。しかし、金遣いも粗く身につける衣服、貴金属等を買い、高級腕時計も日替わりの様にしていた。
だが、数年後、事件を起こして警察に逮捕され別件で闇カジノの件で再逮捕され金額は不明だが大きな金額を警察に没収された。
約3年懲役に行き出てくると暫くは羽振りも良かったが次第に金に困ったのだろう組事務所と自宅マンションを売却した。その時には車は1200ccの国産車1台になっていた。
最近、覚せい剤で逮捕されたと聞いた。現在も大阪の組織に名前を連ねている。
16憶を約8年で使い切ったBの場合
これも不動産仲介で16憶手に入れたBは当時山口組系2次団体の最高幹部だった。
神戸市内に数億円でテナントビルを購入しそこに自身の組事務所を構え右翼団体を設立し大型バスやジープなど数台購入していた。また韓国の愛人とカジノにのめり込んでしまい
韓国の女性にソウル市内に飲食店と自宅マンションの資金を援助していた。
このBも金遣いが荒く、日本にいれば連日韓国クラブで豪遊しては再び韓国に渡り韓国女性のマンションに入り浸りながらも韓国のカジノで金を使っていたが次第に金に困ったのだろう。組事務所を売却し最後には韓国に行く金もなくなりパチンコ屋に入り浸る生活になった。
2人の共通点
自己投資が多い
連日、接待でもないのにクラブ、バーで豪遊する。
2人とも新地、ミナミのクラブで豪遊し席に着いたホステス全員に1万円などのチップをあげて見栄を張っていた。自分も2人の酒の場に同席した事があるがカバンに札束を入れてそれをみんなに見せつけてある時は芸能人を呼んだりしてザルから水がこぼれる様にお金を使っていた。
無駄にブランド品、貴金属を買いあさる
ここまでかと思うくらいブランド品を買いあさり、何百、何千万の腕時計や宝石を身につけていた。
無計画な資金投資
一方は闇カジノを経営しもう一方は愛人に飲食店、マンション購入資金を援助、さらに収支も取れないのに政治団体(右翼)を設立して街宣車等の維持費も馬鹿にならない。
闇カジノ店ではなく合法的に何らかの会社、飲食店もする資金も十分にあったはずだった。
筆者後記
結局は女と酒、博打で身を亡ぼす羽目になった。
当時は暴排条例も無く正業に就き堅気になれたかも知れない。
ある程度で見栄を張らず生活水準を普通に戻す事が出来ればよかったのにと思う。
宝くじで当選して破産する人が多いと聞くが共通点は同じような気がする。
いずれにしてもその時の状況によって生活水準を合わせなければいけない。
最後までお読み下さり有難う御座いました。