ヤクザ渡世で破門、絶縁等は渡世で生きていけない事を表すが分裂する山口組は関係なくなっている。分裂する山口組の一つが絶縁、破門しようが関係なく対立する山口組が受け入れる。また、引退、除籍した者まで復帰の声が掛かると言う事態になって各々、組織の拡大を図っている。本来の山口組が一つになるまではこういった状(破門状、絶縁状)はタダの紙切れに過ぎない状態になって山口組以外の他団体は困惑しているだろう。
ヤクザ渡世の処分
ヤクザ渡世でも独特に言い回しで色々な立場がある。破門、絶縁、除籍、引退、客分、預かり等、渡世に詳しい人はわかるだろうが先ず先にそれぞれの意味とは
目次
破門
普通で言えば解雇と同じ意味をあらわす。ヤクザ渡世で何らかしら失敗(下手を打つ ともいう)
この処分をうけた者は、ハガキに名前、年齢、簡単な住所等を書かれ全国のヤクザ組織に送付される。従って全国に情報が知れ渡っているので他団体、組織がその人間を受け入れて組に入れる様な事は無い。
破門状のサンプルイメージ
しかし、破門は解ける(許される)場合がある。破門になった者が処分を受けた組に対して迷惑を掛けるような事をしていなかったら処分を受けた者の意思に従って、組に戻る事も可能である。
その場合、処分を出した組(組長)と処分を受けた者が直々に話をする場合もあるが、一般的には誰かが話にはいる事が多い。
立会人が入る場合
【私の顔に免じて、破門解いてやってくれませんか】の様な感じで破門を解く場合が多い。
処分した組側も【●●の顔に免じて破門を解いた】と大義名分が出来る。
詳しく例えると
あるA組員が覚せい剤を使用している事が分かり組から(破門)処分を受けるとする。
そのA組員は覚せい剤を止めて一定の期間が過ぎるとする。
A組員は組に戻りたいのでA組員の兄貴分の組員に破門を解いて欲しいと頼んだとする。
兄貴分はA組員が2度と覚せい剤を使用しない事を約束する。
兄貴分は処分を出した組側に連絡して
(A組員は覚せい剤をしない事を約束した)という内容の趣旨で処分を出した組に話をする。そして処分を出した組は話をした兄貴分の顔を立ててA組員の復帰を認める。
破門中に他団体が引き取る際には、引き取り側の組の責任者が処分を出した組に話をする場合が多い。
また、破門処分を再度周知徹底させる為、破門状を「再通知」して再度全国に送る事もある。
絶縁
絶縁は破門より厳しい処分でもう、二度と渡世に戻れない事を表す。
これも、処分を受けた者の氏名、年齢、簡単な住所などを記載したハガキ(状)を全国の組織に送付する。
絶縁状のイメージ(写真入り赤字を使う事が多い)
絶縁状の多くは顔写真が入っている事が多い。
これは、絶対に渡世に戻れない事を意味するが稀に大物幹部などが立ち会いに入って(絶縁処分改め、破門処分)となる事もある。
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