高山清司若頭の出所に合わせたかの様に激化する神戸山口組への報復攻撃
2019年4月、神戸山口組の中核、五代目山健組(中田浩司組長)のナンバー2 與(あたえ)則和若頭が兵庫県神戸市中央区の商店街で六代目山口組三代目弘道会傘下野内組系組員に刃物で襲撃された。
続いて10月10日、六代目山口組若頭の出所前、五代目山健組事務所前で六代目弘道会傘下十代目稲葉地一家一家系組員が雑誌記者を装い定例会中、警戒にあたっていた警官の職務質問中に近くにいた山健組々員2名を射殺、この犯行は待ち伏せしていた弘道会のヒットマンは、職務質問を受けていなかったら定例会に出席していなかった山健組、神戸山口組上層部を狙った犯行だったと思われる。
さらに六代目山口組高山若頭出所後の2019年11月18日、熊本県熊本市中央区の神戸山口組幹部四代目大門会事務所にて清崎達也会長が道路工事のPR活動に装った六代目山口組傘下二代目伊豆組傘下組員に刃物で襲撃され、また同日、北海道でも六代目山口組内三代目弘道会傘下福島連合系組員の運転する車が神戸山口組幹部五龍会 青木和重会長宅に突っ込むという事件が起きた。
そして11月27日には神戸山口組幹部三代目古川組 古川恵一総裁が六代目山口組系組員にマシンガン(サブマシンガン・自動小銃)で射殺された。
今年に入り神戸山口組からは8月に六代目山口組傘下三代目弘道会神戸事務所前で三代目弘道会系組員が拳銃で撃たれ重傷を負う事件がおきたもののそれ以降、神戸山口組は六代目山口組に防戦一方になっている。
神戸山口組潰しに士気上がる六代目山口組
こ優勢に立った六代目山口組サイドでは、各組が競い合って神戸山口組に対する報復に出ている。これは高山若頭の直接的な指示ではなく、各組が自主的に行動していると思われる。
それは、六代目山口組に対する【忠誠心】であり、【あの組が行ったから俺ところも行く】
と言う「後に続け」という気持ちがあり六代目山口組傘下組織で競い合って行われていると思う。
朝比奈容疑者の破門中の犯行もそうである。破門中が本当であれば復帰を願い、組の忠誠を行動で表したのだろう。
過去、山口組と一和会の「山一抗争」の際、山口組は組指針に「信賞必罰 不言実行」を掲げて一和会の報復活動に出たが、六代目山口組内部ではその指針が暗黙で再来しているのだろう。
神戸山口組の三代目弘道会神戸事務所前で組員1人が重傷を負わす【六代目系列組員だったら誰でもいい】と、いう攻撃に対して六代目山口組は確実に神戸山口組幹部クラスを狙っており、今後、六代目山口組サイドは更に幹部以上を狙っていると思われる。
特に六代目山口組から【鶴の一声】の様な攻撃中止の通達が出ない限り、各組はこぞって神戸山口組幹部を狙った犯行が止まらないかと思われる。
また、今回の朝比奈容疑者の様に破門中でありながら抗争に参加するような組員もいる。組の復帰を求めて六代目山口組に忠誠を尽くしたという事になるがマシンガンを使った犯行は後々、山口組を締め付ける要因にもなっただろう。
自動小銃はアメリカ軍用「XM177」か
今回の事件で使用されたのはM16の銃身が短いカービンタイプで1970年代の古い物だが殺傷能力は警察の防弾チョッキも効かない強力なもので2~3キロの標的にも達する強力なものだという。
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