自分は、社長をしてきて【とにかく金持ちになりたい】と、いう一心で頑張ってきた。
神戸で起業後、警察に逮捕されて倒産し、懲りずに今度は東京、横浜で起業したが怪我が祟り会社を閉業するしかなかった。そのがめつさ(あつまかしさ)ある人が「そんなにお金が大事か?」
と言われた。ある人は「勿論、ある程度大事だが人生お金だけではない」と言われた。
また、違う人で恩師でもある社長はお金に困ってない。その社長は「お金である程度は人の心も買えるのよ、しかしお金だけが全てではない」と、言われた。金と人どっちが大事なんだろうか?
目次
起業する時は誰もが「お前には無理」と断言された。
起業を計画して勉強の為に丁稚奉公の様に安い給料で約1年間働いた。
自分は小さい頃から貧しい家庭だったのでお金持ちになりたくて必死に仕事を覚える様に頑張った。
勉強期間、ヤクザの方は一時除籍してもらっていた。
勉強期間といえどもスーツ等を着ないドロドロの作業服を着ながら働いた。
働いていると一部の心無い組関係の者はドロドロになっている俺を見て
「お前、済んだな(終わったな)コジキ!」と指を差されて笑われた。
それが、とても悔しくまた、プライドが捨てきれず顔がさすので今ではそう思わないが
「恰好が悪い、恥ずかしい」
と、いう思いがあった。
また、1年後、起業する意思を友人、先輩、知り合いの社長たちに言うと
「そんな世の中甘くない無理や」「お前には無理(笑)」と断言された。
そう言われることが凄く悔しかったが、その否定する言葉が当時の自分の原動力になった。
とにかく金持ちになりたかったそれしか考えていなかった。
成功を手にした時、周りの対応は
自分は商売の才覚はないがなんとか起業する事が出来た。
従業員も増えて落ち着いた頃
「お前、済んだな(終わったな)コジキ!」と言っていた組関係者も態度が変わり組に戻って来いと勧誘され、ある友人は「お前ばっかり儲けやがって」と妬む者、素直に喜んでくれ来る友人がいた。
そうなってくると自分の場合イエスマンという名の社員、すぐに離婚したが自分の財布についてきた嫁、自分に媚を売りまくる得意先の営業マンしかいなくなった。
決して、自慢で言っているのではないのでわかって欲しいが
ランボルギーニ、フェラーリ、ベンツ他諸々、家も手に入れた。
飲み行けば、クラブのママ、ホステスが寄ってくる。
色んな所にも旅行に行った。
しかし、どこにいっても何故か寂しい自分があった。
それは、周りがイエスマンばかりで自分の地位と財布目的でついてきているのがわかっていたからだ。
そこを何とも改善出来ない自分がいた。
そういう生活が約15年続いた。
足元が見えなくなり倒産へ
逮捕により倒産となった時、当然だが周りの態度は180度変わった。
携帯にほぼ1,000件近く入っていたアドレス帳も一切掛かって来なくなった。
掛かってくるのは銀行関係の借入の返済の連絡くらいで、本当に心配してくれるのは
中学時代からの同級生2人、元連れていた若い衆だった。
その人間の冷たさが2度目の東京での起業の原動力となり、最後の数千円を握りしめて夜行バスで横浜に行き、無我夢中で仕事を探して土工のタコ部屋で1年間住むことにも耐え
て約2年で大手からヘッドハンティングで起業する事が出来た。
人間関係をもう一度作りなしたいと思い180度態度を変えた奴らを見返す事しか考えていなかった。
横浜で起業し2年後ベンツで神戸に戻ったが何かあほくさくなった。
態度を変えた奴らの事などどうでもいいと思う様になった。
結局その会社も俺が足に怪我をして大手術をする為やむなく閉業するしかなかった。
そこまで任せる社員がいなく1年先を計算すれば赤字になると判断したからだ。
四国で治療2年後再び横浜へ
今はフリー(アルバイトではありません)で働いている。若い頃の様にイケイケでもなれない。何事にも先に計算してしまう。
起業のチャンスがあれば神が与えてくれるだろうと思っている。方向性が分からないから色んな仕事をして新しい自分を見つけてる。
しかし、その前提として最初に言った通り、「金も大事だが人持ちになれ」「自分の葬儀時本当に多くの人から惜しまれる人間になれ」と、言われた。
だから最近はチャンスがあれば企業しようと思いながらも出会う人間すべてに心から接しているつもりです。
筆者後記
金持ちに上限は無いが、一時自分は小金を手にした。
金を持つと段々周りがイエスマンで固まり孤立してくる。
金があってもなにか寂しい自分がいる。
物は買えても心から満足できることはない。
人間は1人では生きていけない。
と、言う事がわかった。
これからは、仕事も本当に人に喜ばれる仕事をしていきたいし
これを読んでいる方も、「金」大事だが並行して金持ちと人持ちを目指して下さい。
ようは妬まれない様にお金もほどほどに人持ちになりたいと思うこの頃です。
最後まで読んで下さり有難うございました。