俺は仕事柄、会社整理などもしてきて色んな経営者を見てきた。資金繰りが悪化して経営者は必死になって資金を段取りする。入金予定も無いのに約束手形をアテも無く日にちだけジャンプさせる目的で約束手形などを振り出しているものなら経営者は生きた心地がしないだろう。本当にそんな資金繰り悪化のまま経営していていいのだろうか。
倒産してしまった経営者のほとんどがこう言う。
「あの時で会社を辞めておけばよかった」
そういう資金繰りをしていると、経営者も個人的に消費者金融などでお金を借りたり、持ち家等を担保にして現金を作ったりして借り入れをしてしまう。
それで何とか会社は持ち堪える事が出来ればいいが毎月、続くようであればいっその事会社をたたんだ方がいい。
結局、倒産してしまったら経営者はもう逆立ちしてもお金が出てこない状態になり再起を図るにもどうもできない。
資金繰りに追われている時は金銭感覚も麻痺して手形決済するのに500万や1000万も会社に平気でつぎ込んでしまう。
でもよく考えてほしい。500万、1000万円などを置いていれば少なからず人に使われる様な仕事はしなくていい。会社に入れる資金を元に何か商売が出来る。
自分の話になるが僕も倒産を経験している。横領に遭いその金額3億円当時の妻に持ち逃げされた。その資金は会社の運転資金であり得意先に手形のジャンプを伸ばしたり得意先から金額の大きい仕事を受けてもらったりする。
僕もその時は会社だけを守ろうという考えでクレジット、サラ金、貴金属、車全てをお金に換えて会社に継ぎ込んだ。
結局、逮捕拘留中に不渡りを出してしまって会社は倒産してもた。
俺もあの時に辞めておけばよかったと思うからこの記事を書いている。
自分が会社整理していて気が付いたら自分の会社整理してたわ(笑)
こういう事書いても義理堅い経営者は必死で会社を乗り切る事しか頭にないやろう。
でも、会社が倒れた時に分かる。「あの頃に辞めておけば再起も図れたのに」と、会社が倒れた時そう思うはずや!
一時的な資金ショートやったらわからんでもないが断続的に続くようやったら考えたほうがええ。
社長いうのは儲かっていたらそら左団扇でええやろしかし資金ショートを起こしたらそら悲惨なもんや。給料の遅配でもしようもんなら内部から社長への信頼がなくなってしまって業績も悪化する。のちには従業員もぞろぞろ辞めるやろう。
計画倒産言うて聞いた事あるやろ?
それが良い例である程度資産を残して会社をたたんでしまうんや!
ある程度資産もあるし簡単に廃業届も出せる。
それに比べて全身全霊会社を守る為に当座預金にひたすらつぎ込んだ社長は最後自己破産の資金もない。
博打と一緒で引き際が肝心やと思う。勝ち逃げも悪くない。
今の時点でも遅くはない。アカン思ったら自分の分取り込んで会社をたたんだ方がええで!
まとめ
何度もいうけど一時的な資金ショートやったらそら金策に走ったらええけど
慢性的なもんは考えた方がええで!